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vol.7育休パパとわらべうた
NEC 育休パパ 斎藤 仁丸さん
【第1部】育休パパとわらべうた

皆さんお早うございます。育休パパの斎藤仁丸(ひとまる)です。(笑顔)

朝、時間になっても子どもたちが起きてこない。。。
初めのうちは優しく声をかけていたのが段々と大きな声になり。。。
最後には雷!「コラッ!早く起きろ!!!」

・・・

な〜んて事ありませんか?

僕も時々やってしまう事もあるのですが、雷を落とす回数を確実に少なくする方法があるんです!

それは「わ・ら・べ・う・た」

不思議な事に、わらべうただと子どもたちにす〜っと伝わっていくんです。
少し時間に余裕がある時なら、朝起きのわらべうたに続いて、季節のわらべうたや、お気に入りのわらべうたなどを楽しめば子どもたちもシャキッとします。
僕もわらべうたを歌いながら怒るなんて曲芸は出来そうにないので、自然と怒る機会が減ります。
怒ったり、怒られたりしないで起きられた朝は、親子とも本当にいい気持ちです。

◆長男が生まれたばかりで子育て初心者の頃

さて、時を遡って、先日11歳の誕生日を迎えた長男がまだ赤ちゃんだった時の話をしましょう。(このコラムは2009年4月に書いています)

その頃、僕はまだ会社人間で、育児は妻に任せっきりでした。

・・・

土日くらいは子守をしようと、長男をおんぶして散歩に出たのですが、長男は寝てくれないどころか、ご機嫌斜めです。

僕は小さい頃、聖歌隊に入っていた事があり、歌は沢山知っていました。
近所の公園や遊歩道などで、人通りがない時を狙って、レパートリーを片っ端から試したのですが、何度試みても長男には見向きもされませんでした。
今考えると、大人には心地良く聞こえる西洋音楽では、子どもには届かなかったのだと思います。

子どもが心地よく受け取れる歌でないといけなかったのでしょう。
大して上手でもない歌を片っ端から聴かされた長男もさぞ迷惑だった事でしょう。(笑)
でも、当時の僕は知る由もありません。。。


◆わらべうた教室の説明会

ある時、妻が「近くのわらべうた教室で説明会があるんだけど行かない?」と誘ってくれました。
わらべうたを殆ど知らなかった僕も妻からわらべうたの本を見せてもらいながら勉強し、一応わらべうたを理解できる状態になっていました。(妻の努力に感謝!)

そのわらべうたの教室は、一流の音楽大学を出た先生方が直接子供たちと(親も含め?)遊んで下さる会で、音楽のお勉強は横に置いて、親子でわらべうたを遊んで楽しめる会でした。

早速申し込み。と思ったら年齢が1歳小さくて「来年いらっしゃい」との事。
長男もちょうど歌を歌えるようになってきた時だっただけに残念でした。

◆親の判断ミス?

ところで、当時は僕も妻も「子育てをじっくり楽しもう!」などと考える余裕はなく、僕はサラリーマンとして普通に(?)忙しかったし、妻も1日も早く仕事に復帰しようとあせっていました。

ちょうど同じ頃、今まで3年保育だった幼稚園が4年保育をスタートさせると言う話を聞きました。送迎バスも出してくれると言うことで、「渡りに船」と、長男を通わせる検討を始めましました。

わらべうたの会も幼稚園の4年保育と同じ2歳児からスタートするのですが、2歳児のわらべうたクラスは、まだ幼稚園に行っていないことが前提なので、平日の午前中(子どもたちが元気な時間帯!)に開催されます。

幼稚園かわらべうた、どちらか選ばなければなりません。。。
すごく良い幼稚園で両親の話もじっくり聞いて下さったこともあり、その時は幼稚園を
選びました。

ところが、長男はその幼稚園になじめず、結局4年保育では通い切れませんでした。
3年保育では実績のある幼稚園でしたが、4年保育は初めての試み。
同年代のお友達もごく僅かで大きいお兄さん、お姉さんの間に入って頑張るのは大変だったのでしょう。
先生方やスタッフの方々も素晴らしく、僕も気に入っていた幼稚園でしたが、残念でした。

退園を決めた時、先生から「子ども中心で考えましょう。親は恥をかいても良いんですよ」という言葉をいただき、親も背中を押してもらい、前向きに退園しました。
その後、長男は3年保育の小さな幼稚園に入り、何事もなかったかのように元気に通うようになりました。
大人からすると大した違いはないように思えますが、子どもの1年の変化って大きいんですね。

◆遂にわらべうた教室へ!

長男に勉強させてもらったので、次男の時は無理せずお兄ちゃんと同じ幼稚園に3年保育でお願いし、念願のわらべうた教室にも通いました。
最初のうちは殆ど妻が連れて行ったのですが、僕もたまには参加しました。
次男は恥ずかしいのか、皆と一緒にわらべうたをなかなかやらないのですが、先生やお友達が遊んでいるのを良く見ていて、家に帰って家族でわらべうたで遊びます。

そんな中、第三子(長女)が生まれ、僕が育休パパになりました。
(ここは以前お話しました)

ある時、大人の都合で、長男がわらべうたのクラスに入れなかった事がとても残念に思えてきました。
学校や幼稚園は先生がすぐに変わってしまいますが、わらべうたの教室は先生3人で小さくやっていらっしゃるので、いつ行っても先生は変わりません。
兄弟そろって同じ先生に見て頂くのはきっとステキな事だと直感し、長男が年長、
次男が幼稚園に入るタイミングでわらべうたの先生に相談しました。

他にも教室に入りたかったお子さんもいらっしゃるのかも知れませんが、最初から申し込みをしていたし、幼稚園の都合で来られなかったのだから、という事でその年から迎え入れて下さいました。

その時、やっと青い鳥を見つけたような気持ちが沸いて来て嬉しくて涙が出ました。

その年から、長男も次男もクラスは違いますがわらべうた教室に通いパパ、ママも何とか都合して長男、次男のクラスそれぞれに参加するようになりました。
生まれて間もない長女を除き、皆でわらべうた教室に通っているのですから、家の中でも自然とわらべうたを口ずさむようになります。
じきに長女もわらべうた教室に通うようになり、今、我が家では、わらべうたをたっぷり楽しみながら子育てしています。

子育て初心者の僕も、大きな失敗をしながらも周りの方々のお陰でわらべうたを歌いながら育児出来るように成長しました。

子どものために、良かれと思った事が実は子供の立場では全く受け入れられない事があるんだと、これらの経験から身にしみました。
逆に、子どもの目で見るとやるべきことは実はとても単純なんだという事も。。。
本当にステキなご縁があって、周りの方々に助けていただけた事、感謝しています。

・・・

そう言えば、「子守歌を歌うお父さん」として紹介していただいた事もあるんですよ!
今、歌うのはもちろん育休パパわらべうたレパートリーの中の子守歌です!(笑)

【第2部】コンサート

わらべうた教室の先生方は音楽の先生でもあるので、年長さんの歳になると、ピアノやヴァイオリンの個人レッスンを申し込む事が出来ます。
と、言うよりピアノやヴァイオリンを教える方が本職なんでしょうね。(笑)
長男と次男はヴァイオリンを習っており、今年(2009年)4月からは年長になった娘はピアノを始めました。
わらべうたで先生方には慣れているので、個人レッスン心底楽しんでいるようです。

ところで、随分長いこと秘密にしていたのですが、育休パパも小さい頃、ピアノと
ヴァイオリンを習っていたんです。

意外でしょ!?(笑)
でも僕の場合は先生が厳しかったり、練習が難しかったりで、結局まともに弾けるようにはなりませんでした。

・・・

たまに子どもたちのコンサートが開催されるのですが、ヴァイオリンの伴奏は先生方が弾いて下さるので、心穏やかに(?)鑑賞していられました。

と、ある年、長男が「『野バラ』をヴァイオリンで弾くからパパはピアノで伴奏してよ」と。
次男のヴァイオリンの伴奏を弾く育休パパ。今回は上手く伴奏できた〜と思ったら最後に失敗。失敗を失敗に見せずにごまかす技術だけは上手くなりました。先生にはバレてますけど。。。(笑)


「一瞬脳が停止した僕」

長男によ〜く聞いたところ、パパがピアノを弾けると先生に話した、との事。
確かに、子どもたちのヴァイオリンの音を合わせるのにピアノでA(ラ)の音出すけど。。。
子どものお願いを断る訳にもいかずに、結局OKしました。

で、楽譜を渡されてビックリ、おたまじゃくしが重なっていて、1度に4つも5つも音を
出さないといけません。(笑い事ではありません)
右手と左手がバラバラに動かせなくて苦労していた僕に弾けるのだろうか。。。

◆こっそりと練習(略して「コソ連!」)

自宅のピアノで練習し、あまりにも下手だと子供が心配するかな〜と思い、
長男のヴァイオリンの伴奏を弾く育休パパ。実は右手は凍り付いています。
写真って音が出ないからこういう場合は良いですね〜!(笑)
こっそり電子ピアノを買って僕の実家に持ち込み週に何回か泊り込み、徹夜で練習しました。
どんなに下手でも1ヶ月もコソ連していれば何とか伴奏に聞こえるもの。
僕の母は多少はピアノをたしなむのですが、「あら!結構弾けるようになるものね。
小さい頃、預けておいた甲斐があったわ!!」と。。。

週に何回か5〜6時間もぶっ通しで練習して1ヶ月もかかってるんだぞ〜!
それでマスターしたのはこの1曲!
何て効率が悪いんだ。。。
と、心の中で叫んでいましたが、一応褒めてもらった様なので、素直に感謝しておきました。(笑)

ある日、僕の父が「野バラ」をドイツ語で歌えることを思い出し、父に直接聞いてみました。
すると「歌えるよ」と言って、その場で歌ってくれました。
これは良いや!と、コンサートでは長男がヴァイオリン、僕がピアノ伴奏、そしてお爺ちゃんがドイツ語で歌!と言う計画にしました。
お婆ちゃんや、ひいお婆ちゃんも歌える筈ですが、さすがに身体も厳しいので4世代は
あきらめ、3世代でコンサートに出る事にしました。

コンサート当日は、すごく緊張したし、失敗した所もありましたが、音楽が親子3世代を
つないでくれて、すご〜く楽しい演奏が出来ました。
こんなとんでもない提案を許して下さった先生方にも感謝で一杯です。(ペコリ)

◆1回のコンサートに2曲の伴奏

次のコンサートでは次男からも伴奏を頼まれ、2人分の伴奏をする事になりました。
あまりに楽譜が難しいので、先生が見かねて易しく書換えて下さいました。
それでも僕には難しいのですが。。。(笑)

◆ヴァイオリン三重奏
親子3人でヴァイオリン三重奏。弓を持つ手が震えているのをお見せできないのが残念。(笑)


そのうちヴァイオリンでも音が出せる事がバレて、長男、次男、パパでヴァイオリン三重奏もさせていただきました。

あまりの緊張に右手に持つ弓が震えて、自然にビブラートがかかってしまうような有様でしたが、親子3人で楽しめました。

本来、ビブラートは左手の指で意識的にかけると思うのですが。。。(笑)

◆み〜んなで合奏

わらべうた教室の関係者数十人で合奏するコンサートでも仲間に入れてもらいました。
わらべうたのお陰で子どもたちとも仲良しなので、「え〜おじさんも弾くの〜??」
みたいな勢いで、快く迎え入れてくれました。
わらべうたは人をつなげる力も持っています!(笑)

◆今になって振り返ると

今になって振り返ると、ピアノもヴァイオリンも上手に弾けなかったのが良かったのだと思います。
上手でないから子どもたちも挑戦してきて、僕もチャレンジを受けて、、、親子でライバル
だったり、仲間だったり、、、本当に楽しい音楽と出会う事が出来ました。

子育てしていて、昔、自分が挫折して、諦めたものに再挑戦出来るとは思ってもみませんでした。
僕は本当に下手くそですが、子どもたちが、パパにも苦手な事があるんだ!と気付いたり、大人がどうやって努力するのか見せる事もできたと思うので、子育てに幾らか役立ったのではないかと思います。

この様な場を与えて下さった先生方には本当に感謝です。(ペコリ)

この4月から娘がピアノを始めたので、そのうち兄弟3人でヴァイオリンとピアノを弾く
んだろうな〜。
パパはまた別の楽器にチャレンジして混ぜてもらおうかな〜。

【おまけ】

子どもたちと遊び込んで、今や「わらべうたのレパートリー百曲」を超える育休パパ。
単に家族で遊んで楽しんでいるだけでは勿体無いので、子供たちの通うわらべうた教室の先生に相談しました。
すると、「指導者用の研究会をやっているからいらっしゃい!」と。

詳しく伺うと、幼稚園や保育園の先生方が忙しいところ集まってわらべうたの研究をなさっているとの事。
育休パパでは力不足では、、、と心配しつつも、一歩前へ出る精神で思い切って参加させていただきました。

するとどうでしょう。
普段、子どもたちとわらべうたなどで遊んでいる現役の幼稚園や保育園の先生方が真剣にわらべうたを学びに集まっています!
そして、実技では本気になって遊んでいます!!
「ドタドタ」「バタバタ」「ギャ〜〜!!」と研究会はいつも大騒ぎです。(笑)
こんなステキな先生方と幼稚園や保育園でわらべうたをしてもらったら、子どもたちは
幸せだろうな〜と心から思いました。

それ以来、育休パパも何とか時間を都合して百曲あまりのレパートリーに磨きをかけるべく、勉強会に参加させていただいています。
さ〜て、次はどこでわらべうた、しようかな?

皆さんもどうです? 1曲!

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