50万×2億分の1の出会いに感謝!

 ママの体内に宿った新しい生命、オギャーと生まれた小さな赤ちゃん、いま、目の前にいる腕白坊主くんにおしゃまさん。この子と出会えたのは、奇跡のような確率なんですよ。

 女性のカラダの中にある卵子は50万個。毎月1個ずつ排卵された卵子は、卵管で精子との出会いを待ちます。でも、卵子に与えられたいのちはわずか1〜2日。その間に精子が現れないと、卵管に吸収されて消えてしまいます。一方、一度の射精に含まれる精子の数は2億個。そのうち卵子にたどりつける精子は30個前後です。そのなかで卵子と受精できる精子はただひとつ。何億分の1の厳しい競争を勝ち抜いた精子と受精した卵子は、生命エネルギーを得て分裂を始めます。生命の誕生です。

 もし、違う卵子と精子が出会っていたら……、わが子の遺伝子も異なり、顔、性別、体質などもぜんぜん違うタイプの赤ちゃんが誕生していたのです。
 妊娠1ヵ月の頃の赤ちゃんは、まだ胎芽と呼ばれ、タツノオトシゴみたいな姿。エラやしっぽもあります。その後、わずか1週間で、フカの顔からムシトカゲの顔、ミツユビナマケモノの顔へと変化を遂げながら、魚類からハチュウ類、哺乳類へと生物が進化してきた1億2千万年の歴史をたどっていきます。妊娠2ヵ月頃から、二頭身ながらも手と足もできて人間らしい体形に成長した赤ちゃんは胎児と呼ばれるようになります。

 50万×2億分の1の確率でこの世に誕生し、ママのおなかの中で1億2千万年の進化の記憶を刻みながら育まれていく生命。自分自身の存在も、わが子との出会いもますます愛おしくなってきませんか。